税理士に聞く「教えて!相続税」

相続税は格差解消のためにも重要

相続税は、親から子へと資産がそのまま受け継がれるのを防ぐために考えられた租税のことです。親から子へ、資産が100%受け継がれてしまうと、資産家の子は全員が資産家になってしまいます。格差が一向に縮まらなくなって、日本経済が駄目になってしまう可能性もあるのです。適正な競争を維持するためにも、多すぎる資産には高い税率がかけられているのです。徴収された相続税は社会に還元されて、富の再分配が行われるという仕組みです。
社会的に非常に意義のある税金なので、発生をしたときにはきちんと支払うのがいいでしょう。相続税は生前贈与などで割と簡単に回避ができますが、無理な回避は社会のためになりません。制度趣旨を理解して、きちんと税金は支払うのがベストです。

お金持ちの人にしかかからない相続税

相続税は、実は3000万円という巨大な非課税枠があります。昔は5000万円だったのですが、近年引き下げられたという経緯があります。しかし、3000万円でもまだ高い水準だと言えるでしょう。これだけの資産を残せるというのは、それだけでお金持ちだということです。
一般の人は、たとえマイホームを持っていたとしても、その評価額が3000万円を超えることは稀です。不動産は時価で計算がされますから、買った時に3000万円以上でも、相続の時にそれ以上になることは少ないわけですね。購入してから数十年経過している不動産は、建物的な価値はそう高くないと考えられているからです。ですから、相続税が発生をするというだけですでにお金持ちの家の子だというわけです。一般人は多くの人が、相続税の対象外です。

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